インプラントが初めて日本で行われるようになって20年以上経過し、治療法について全国で様々な形の研修が行われてきた。インプラントそのものに対する理解も深まり、もはやインプラントは特殊な治療法であるということはいえなくなった。推定では国内でもおそらく20年間におよそ100万本近くのインプラントが患者さんの口腔内に入れられた計算になるといわれている。その点ではすでに日常的な手法としてのインプラントは定着しつつあるのが現状であるといえる。
しかし、一言に”インプラント”といっても多様な種類のものがあり、その難易度にも差があり、一般開業医の行える種類のものと、かなりの修練を要するものとがあることは事実である。また、それによりインプラント単体の治療コストや最終補綴物製作までの期間にも差があることを知る必要がある。 歯科インプラントには、骨内インプラント、骨膜下インプラント、骨内骨膜下インプラント、骨貫通インプラント、歯内骨内インプラント等に大きく方法を分けることが出来る。 |