歯科インプラントの可能性インプラントの材料と種類新宿青森インプラント美口略法講座

現在、インプラントに利用される材料は金属、セラミックスを始め、合成高分子材料、バイオプラスチックス、複合材料等、きわめて多くの種類のものが利用されている。
最近の分子レベルでの研究からそれぞれの材料と生体の界面の現象がより精緻に理解されるようになった。
さらに、この分野の発展が臨床に大きな貢献をするものと思われる。臨床応用にあたってはそれぞれの材料の持つ特を十分に理解しうまく利用することが必要である。表１におもな材料と特性を示した。

人工歯槽骨に利用されるインプラント材料

人工歯槽骨として利用される材料は自家骨、ハイドロキシアパタイト、またはその混合体、フリーズド・ドライボーンなどさまざまなものが用いられている。上顎洞底拳上術（sinus lift）上顎臼歯部の骨造成法として画期的なものであるが、耳鼻科領域の疾患を有する患者には禁忌であり、耳鼻科医との緊密な協力が必要な学際的領域であることを認識すべきである。今後の基礎的、臨床的研究にその成果が待たれる。

金属製	コバルトクロム系合金	vitalium,bionium,wisil,ticonium 成形,鋳造自由,応用範囲広い
	チタン	純チタン,チタン合金　軽比重,優れた親和性,曲げに強い
	ステンレスチール	AISI302,ASTM　Sugical　S.S.
	記憶合金（チタンニッケル）	応力分散を図れる,自由な形状を技後与えることが可能。
	タンタル系	骨固定用
	その他	金,白銀　組織親和性に優れややかける。
セラミックス・ジルコニア系	酸化アルミナ	単結晶,多結晶など,機械的強度が強く,組織親和性に優れる。
	酸化ジルコニア	機械的強度が優れる,人工歯根として今後応用がすすめられる。
	ハイドロキシアパタイト	人工歯根,骨補填材（CaO・P₂O₅　）
	リン酸カルシウム	骨補填材,歯周疾患,顎骨欠損などへの応用。
	バイオグラス	バイオアクティブな素材（Na・C₂O₅　）
	カーボン系	ビトラスカーボン,最近強度が強いものが開発
バイオ高分子材料系	バイオプラスチック	（縫合糸,人工皮膚）,オキシセルロース（止血材）
	合成高分子材料	エポキシ樹脂,ポリウレタン,シリコーン樹脂,ナイロン,テトロン
	複合材料	コンポジットレジン（合成樹脂,無機質フィラー）プラズマコーティングメタル

主として歯周疾患による歯牙に付着歯肉および骨の新生を促すために、polytetra　fluovoethylene（PTFF、ゴアテックス）等の被膜を適用するという手法である。インプラントの長期臨床例における骨収部位への応用においても著効が認められており、いかにインプラントを長期口腔内で機能させ続けることができるかという課題に1つの解決策を呈示している。

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